JJUG CCC 2009 fall に行ってきました
スーパー台風が直撃し、山手線をはじめ主要交通機関が全面的にストップするなか、CCC は午前中 30 分遅れになったものの、基本的につつがなく進行。すごいよ。
頓知・の井口さんの基調講演に何とか滑り込み、セカイカメラの野望を聞きながら、会場にペタっとエアタグを貼ったりしていました。 :-p
午後のセッション最初の、日経BP社 / 日経コンピュータの中田敦さんのお話が個人的にはとても楽しかったので、少し詳しめにメモを残しておきます。
# 聞き間違いや勘違いがあるかもしれないので、ご容赦ください。
データセンター視点で比較したクラウドの内側
- 中田さん
- 問題意識
- なぜクラウドを使うのか
- 安いからというのは誤解
- クラウドが提供するアプリのほうが、PC のアプリより優秀だから
- CPU もメモリもディスクもすべて性能が上
- 検索エンジン、Google Maps、...とかローカルアプリとして実現しようとしたら大変だよね
- Web ブラウザ以外での利用も可能に
- Google が提供するアプリケーションはなぜ高速なのか?
- サーバ生産台数
- Google の先進性
- 2006年に Project Black Box を Sun が発表したとき誰が使うの?と思ったが、
- 実は 2005年 11月から Googleはすでに運用していた!?
- 去年の今頃には、潮力発電の水上型データセンターの特許をとっている...
- もうできつつあるのかもしれない
- 電力利用効率
- 影響を受けているのはマイクロソフト
- MS のシカゴのデータセンター
- シカゴのデータセンターの規模感
- 日本の年間のPCサーバの出荷代数 55万台
- シカゴデータセンター、30 - 40万台
- 50M ワットの年間電気料金は 110億円 (東京電力)
- 1サーバあたり、100-150 ワット
- ATOM とか ARM とか
- The Data Center as a Computer
- 作者: Luiz Andre Barroso,Urs Holzle
- 出版社/メーカー: Morgan and Claypool Publishers
- 発売日: 2009/08/15
- メディア: ペーパーバック
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- チラーレス
- Google のベルギーのデータセンタはチラータワーがない
- 高いとこに水を運んで落とすことで気化熱で冷ます、これがチラータワー
- ベルギーみたく水が豊富なとこではそれが不要
- 川から水をひいてあっためたまま返すのかな? (^^;
- さらに、寒いとこにデータセンターつくることで冷却コストなしにしようとしてる
- 逆に、冷やす必要はない!?
- サーバの管理
- 自前主義
- 一番大事なデータセンターのプロパティはオープンにしてない
- Android はある意味どうでもいい部分
- 「巨大なクラスタを保有しないサードパーティ、ソフトウェア、プロバイダがソフトウェアのテストやチューニングを十分な水準で行うのは困難だ」
- OS レイヤがあるとしたら、それは「Cluster-Level Infrastructure」のことだ
- Linux は OS だと思ってない?
- ProLiant の価格性能比は、SuperDome の4倍
- どんな大きな SMP サーバでも1台ではまかないきれない
- レイテンシはLANに集約されるので、SMP サーバを利用するのは無駄
- プロセッサ使用率が高いほど消費電力効率が良い
- つまり、安い遅いほうがよい
- Google にとっての障害 (上から順に重い)
- 喪失、データが再生成できない
- 未到達、サービスがダウン
- 劣化、サービスは使えているが劣化している状態
- 隠蔽、S/W H/W で問題をカバーできてる状態
- Salesforce CTO