憂鬱なプログラマのためのオブジェクト指向開発講座

憂鬱なプログラマのためのオブジェクト指向開発講座 (DDJ Selection)

憂鬱なプログラマのためのオブジェクト指向開発講座 (DDJ Selection)


思い返してみるにあまりちゃんと「オブジェクト指向」の本を読んだことがなかったので、トライしてみました。
動物や車などが登場する「いつもの話」ではなく、簡単ながらも実際のシステム開発に即したかたちで、分析・設計・実装の例を取り上げているのは分かりやすいと思いました。

また、多重継承とかクラステンプレートなど、C++にも軽く触れることができてよかったです♪


使い方には直接関係ないですが、印象的だったのは以下の部分です。

オブジェクト指向エンジニアの中には、クラス図、特に継承階層を他人に見られるのが恥ずかしい、という人がいます。これは、クラスの階層を見ると、その人が物事をどのようにとらえているかということがわかってしまう(ような気がする)ことから、まるで心の中を見せているような気分になるからでしょう。
(省略)
分析者が問題領域に対して頭の中に持っている概念をそのまま図にしたのが、クラス図、そして継承関係、さらにはそれをもとにして開発されたシステムはエンジニアの世界観そのもの、といえるかもしれません。


「これが正解」という答えがないだけに、とくに日本人には苦手な人が多いのかなぁ...とふと思いました。 (^^;