99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)


今さらながら読みました。 (^^;


数学は証明してしまえばそれで決着がつきますが、科学は決定的な証明には至りません。何億回実験を行って理論に合うデータが出てきたとしても、そのつぎの1回目で理論に合わないものが出てくる可能性を捨てきれないので...

カール・ポパー(1902〜94)はこれを「科学は、常に反証できるものである」として定義しています。科学は、証明はできないけど反証はできます。理論に反する実験や観察が出てきたらその理論はおかしいと潔く認めることが科学なんでしょう。

リチャード・ファインマン(1918〜88)は、「科学はすべて近似にすぎない」とも言っています。限りなく正しいと思われる仮説であっても真理にはなれないわけですね。


実社会においても「常識」に捉われていると発想が貧弱になりがちです。その常識はその時代でしか通用しないものかもしれません。固定観念に捉われず、事実をしっかり見極めると、時代のニーズにあった新しいサービスが見えてくるかもしれません。


もっと歴史に学ぶ必要があるなと感じました。