チョコレートゲーム

チョコレートゲーム (講談社文庫)

チョコレートゲーム (講談社文庫)


甘そうなタイトルとは裏腹に、けっこうシリアスな話です。

中学生の間で起こった奇怪な連続殺人事件の謎と、息子への疑惑に苦悩する父親の姿を見事に浮き彫りにした作品で、昭和61年度の推理作家協会賞を受賞しています。


たまたま借りたものなので何の気なしにページを繰っていましたが、深まる謎にぐいぐい引き込まれて最後まで一気に読んでしまいました。

「チョコレートゲーム」という聴き慣れない言葉が謎を解く重要な鍵となっていて、主人公である父親がこの言葉の意味を解明していくかたちでストーリーが進みます。そして行き着いた先で...。
予想外に本格的な謎解き小説でした♪